循環/狩心
体内に取り込まれた水たちが問い掛けてくる
なんで僕たちは君の肌を流れる外の水たちと分け隔てられてしまった
なんで僕たちは君の一部として生きていかなければならない
行為の先に恐怖
葛藤が溺れ
溺死するのは誰か
おまえの知らない熱心な信者
妻も子も失った哀れな農夫
毎年巡る作物の生
声
あんなに美しかったのに
歓喜の喜びに
充実した朝に
今ではもう耳を塞いで太陽を叩き落す
根から生えた二つ目の心臓内部
血管と血管の隙間を骨が通り過ぎる
少しでも接触すれば川は終わる
終われずにここまできた
何かが気になる
俺の知らない奴が
俺の知らない何処かで死んだ
おれはど
[次のページ]
戻る 編 削 Point(1)