括る/aidanico
を叩こうともせず、ドアの金属のノブに眼を向けることもすっかり辞めて仕舞って、好きな作家は?と訊かれて迷わずニイチェだとか、トルストイだとかを挙げるような、挙げただけで本当は最初の一ページ目をすら読むことばかりが悔まれて仕方が無い、という事ばかりではなく、文頭に来る鍵括弧や句読点果ては★マークにすら頭を昏倒させ、(逆巻きにインデントを!/!をトンデン、イ/)(ワタシハ明治三十七年ノ屯田兵)段組は三角のピラミッド!(ワタシハ幕府ニ隔離サレタ明治三十七年ノモウ老イ先短イ六十八ノ屯田兵)エンクミは世紀のマホメット!(ワタシハ幕府ニ隔離サレタ明治三十七年ノモウ老イ先短イ六十八ノ棒幅跳ビノ得意ナ屯田兵)(ワタ
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