純粋文学への架橋12/チャオ
 

僕らの残した「詩」を読んだ第三者が、さらにその世界を、宇宙を拡大していく。それぞれの想像力によって。

「詩」は限界を描き、無限の可能性を獲得する。

僕らが「詩」において、「青い空」と描けば、読み手の第三者はそれぞれの「青い空」を想像するだろう。そして、読み手は、自らの世界を作り上げていく。
言葉は意味ではない。言葉は意味を包括しているのに過ぎない。僕ら自身に託された意味を、無限に想像させるのだ。

僕らが描く「青い空」の共通の意味を「詩」で描き出そうとする。そこに見出せるもの。それこそが、絶対、という、僕らの望んで仕方ない言葉であるだろう。
だが、そこへたどり着くためには、
[次のページ]
戻る   Point(0)