目印/狩心
 
ール地点
もしくは足首の休憩地点へと変貌する
しかしその周辺には
無数の真っ黒い穴が誰かの手によって掘られていて
一歩でも歩こうものならまた違う世界へと引きずり込まれる
始めは優しい
どんな腕も
どんな顔も
始めは優しい

騙されないようにと
目に一つの画びょうをお見舞いする
どうもありがとう
病気だった目はぺこりと会釈をした後
スキップしながら一歩歩んでしまった
次の瞬間に落下して
もう二度と会えない底なし沼の穴へと
感動を封じ込めてしまった

哀れな分身
お前の姿は私の脳裏脳細胞にしか焼き付いていない
それも焼け焦げた
丁度12時を突き刺すトーストの
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