目印/狩心
 
のように弾けた

シャンパンを米神に垂らす
重力は事もあろうか
期待を裏切って
皮膚の中に浸透した

重く圧し掛かる愛撫は
昨日見た夢
黄金の眼差し
機械樹の羽を持っている
それは虚しくも空を切り裂き
なぜだか新しい世界を構築してしまう

どんどん濡れていく
濡れるはずのない硬い硝子が
ひょっとこの顔をしながら踊る
タコのような腕で誰だか知らない千切れた左手を振り回して
イカのような腕で誰でもいいような血生臭い右手を掲げながら
その踊りはゆっくりと
肛門の奥へと続いていた

その場所は知っていた
過去にスタート地点と呼んでいた場所
そこが今ではゴール
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