青い満月/よしおかさくら
つくままの言葉を
書いたノート切り取って
紙ひこうきにしたから
君の元へ飛べばいい
君のてのひらに
ゆっくりと着陸する
たくさんの言葉は
君のものなのだから
君に捧げる歌
人のメロディに流されてきたけれど
自分の歌声 持っていなくちゃだめだね
けれども いつでも 歌うのは怖くて
ひとりになってしまいそうで
外見だけの言葉に走らされて
何も見えなくなり始めた
声も出せない 歌えない
詞もたぶん 忘れていく
だから君は忘れずにいて
この歌のうたい方
いつも心で歌っていて
ここにひとりの僕のため
教室の呟き
しらけた
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