青い満月/よしおかさくら
けたかったるい授業も
テストと聞くと静かな奴ら
「ほんとはみんないい奴だよ」
ひとり呟いた あいつの横顔
もう人影ない教室
ただ 離れていく理由が
欲しかっただけさ
いたずらさえからかって俺達
笑みだけでわかり合えてた
窓からは青すぎる空
カーテンが風に踊り続けている
机にうつ伏せたまま
笑えない今が悔しい
情熱
もしも君の宝物を
盗む奴がいるなら
追いかけてつかまえるさ
殴られて体壊れても
後悔などしない
むしろそれを望んでいる
君のためじゃなく
想いがどれだけの力になるのか
知りたいだけ
真実の海で
いつ
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