きみとぼくのおわりつづける物語。/哀詩
知らないきみは嘆いた。
海のあおさと空のあおさははなから別物ときめていた。
そんな中ぼくはゆらめきをみつけた。
きみは蜃気楼のなか、たっていた。
ふたりにはじまる物語はなく、
お互いは空気のままで そう、
ただそこにある元素を理解していただけ
まだ意識などしていないだけ、
ぼくらは ぼくら とくくられた。
まのあたりにしてしまうとなぜか
きみは酷くぶれていたから
そっと無意識に手をのばせば
反してぼくの手がきみをこわせば
理解していた元素もきえただけ
あわい意識は中てられただけ
曲解されたことばは事実となって
一度曲げたはりがねが直
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