きみとぼくのおわりつづける物語。/哀詩
が直線にもどらないような思い出のなか、
きみはどんどんきれいになっていくの。
ゆらめきを覚えた夏はどこかとおく
もういちどの寄り道はわかりきったこと
ただでこさえたきみではないけれど
ぼくはここではひとりではないけれど
きっとおわりまで一緒にはならない
はじまっていないのならまだしも
どうにかはじまっていたらしいぼくらは
もうどうあがこうが
おわりつづけるだけ。
おわりつづけるゆらめきのなか
手をのばさないぼくのなか
きみはどんどんきれいになっていくの。
きみはどんどんきれいになっていくの。
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