sketches/鴫澤初音
 

     放ってある
     先生は
     他モ腐ルゾ早クソレ捨テロ
     と言う
     腐ル
     と言う
     言葉が
     わたくしの眼に
     変な匂いを沁みさせる
     先生の
     オイ君
     と言う
     声の温度を温めてまた
     返します
     何カネ
     先生は緩んだ口元を綻ばせて
     オイオイ…
     と笑う
     その頬を舌で舐める
     わたくしの指先を
     先生が舐める爪の隙間まで
     ずきっと
     心が痛む瞬間 
     
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