猫といっしょ。/鯨 勇魚
 
るから、
硝子の霜は、
次に、唇の温度で溶けるでしょう。
ゆっくり息をして。

(結晶群のカケラが雪片で、ちょっとした御馳走かもしれない)

でも、舐めてはいけない約束。
砂糖に水を加えたキャラメリゼだったら、
舌をやけどしてしまう。

そろそろ、いつもの時間。
向こう側を想像しよう。
目をとじて。
首のながい、シロクマが、
いっぱいに、のびて、
背伸びしちゃうよって、もう少し。
ほら、
お月様の蜂蜜を、
鼻で掻き回しているように見えるのは、
お腹の空いている証拠。

(もう、人。は、あんなに遠くのお月様までいけるのね。)

あたしは、待ちすぎた、き
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