鬱な君へ 腐るほど愛/鴫澤初音
 
言、
言ってくれたらそれでいい、バイバイ、バイバイ、
バイバイ、


 
   腐るほど愛


   べちょべちょに溶けたバターの よい香り
   君に塗りつけて 舐める私 から出る汗 よい香り 

   だと 信じて

   見つめあった長さだけ 汚物を身体の中に溜め込んで
   は 吐き出して 飲み込む おえ おえ 無言で吐きあう

   見つめあった長さ だけ

   ローソクに火をつけて 燃やしてしまえ 毎日眠るベッドと
   いつまでも開かない君の胸 温かく感じるため 
   
   君が生きていく理由にならない って 随分前に言った よね?
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