永遠の懐胎/鈴木
 
を覚え、排泄の快感へ身を任せて吐しゃした。すえたにおいが体内外に同一をもたらしてくれる。

 アイビー、ヘモグロビンは愛を乗せない。

 塔のてっぺんから見下ろしている人へ尋ねた「なんでそこまで登ったの」どうせ天へ届く前に崩れ落ちることはご存知だろうに。「理由はない」彼は答えた「死んで腐って散るのと同じさ」。やがて光が塔をさらいなにも残らない。僕は左腕を切り落として彼の墓碑を立てた。

 アイビー、僕が欲しいのは、誰よりも純粋な酸素なんだ。

 二、ベクトルモラトリアム(幸せな家庭)

 ぼくはまだちいさいから、まいにちおなじことをする。めのまえには、かんビール、をの
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