ノッキンオンヘブンズドアー/しゅう
かさして
捻じ曲がったレールの横でピクニックしてる
その数キロ後方じゃ、途切れた線路を星が横切り
子供たちは平行じゃない歩き方を知った
朝の冷えたレールの上を、はだしでわたる子供たちの群れ
少しばかり乱れた足並みが心地いい
ここからどちらへ歩き出せばいい
このままどこまで歩いていけばいい
桜がやたら遅咲きの春、蝉の抜け殻ばかりの夏
秋が少しずつ短くなって、冬がどんどん暖かくなってた
ヒートアイランドとかエルニーニョとか現象にカタカナで名前をつけて、安心してる僕は
気づけば違う線路に乗ってた
今日、二十歳になる君が、初めてドアのたたき方を知る
学校じゃノブの下を三度
[次のページ]
戻る 編 削 Point(0)