鳥の国に行ってきました2667/人間
人様の役に立つ鳥が妬けるごちそうさま
「肉を裂く指で自由を描いて!血を吸う口で愛を説いて!」
何故そうするかってえと その方が味があって
「鈍い舌で殺して!迂闊な頭に閉じ篭って!」
うまい思いをするからに決まっています それだけで
「貴様らの迂闊で!我等の死活が!」
そのまま 生きる為に死んでくれ
いやあね 実はこのわたしリストラで首を切られまして都落ち
いわゆる敗北と挫折の末に田舎に戻りまして
祖父から父へと代々続く養鶏場『とりのくに』を継いだ訳ですが
雪と薄曇りに挟まれて 僅かな余命と抱き合って
首を切られて落ちたわたしと雪に落ちてる鳥の首 世の底で同じ
次々
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