メモ/しゅう
には空っぽの言葉
生れ落ちた苦しみを踏み越えるそのたび
踏み出したすぐそばでうたわれる喜び
失ったことさえも美しく飾られ
何をどこでなくしたのか、僕はもうわからない
(走り方、正しいフォーム)
飛び方や泳ぎ方は、本に書いてあった
泣き方や笑い方も、文字の上で知った
美しく正常に機能する街並み
違う朝が何度きても、いけやしないんだ
さび付いたギアをひとつ、あげて走り出した
あぜ道にタイヤふたつ、とられ転げ落ちた
不恰好な二人乗りも、それはそれで結構
・頭韻を試みることは可能か
・体言止めの多用は美しくないのではないか
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