詩/わら
ゆき場のない慟哭にとって、
せめてもの逃げ場のようなものだったかもしれません。
私は詩を
遺書のようなつもりで綴っています。
ぽたり、ぽたりと
こぼれ落ちるようにしか描けません。
めまぐるしい苦悩を
うねる感覚を
どうにか昇華させようと
終末を迎えるような心地で書き残しています。
ゆれています。
希望を求めようとも、
誠実に、愛の姿を問いかけようとも、
己を突きつめ、
真に見つめようとする度に、
やはり、この内にひそむ
妬み、不純、欲望を目にしてしまうのです。
純粋を
望めども、
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