やわらかく毛穴がひらき世界が/モリマサ公
自分自身という言葉の群れが後頭部から溢れ側頭部をなぜて前頭葉のひかりをあびている
フルに満載の瓦礫の山がくずれそうだ
カーブする轍
傾く我々で
ゼロにたちきることができず
目をとじてするスローターハウスへの疾走
ハミングでぶれていく視界
輪郭のにじみそうなソウルとボディー
パーカーとジャージのなかにつめこみ鍵穴にキーをさしこみ
まわりはじめる伽藍
俯瞰する肉体
親しみぶかい風景が砂漠なテクスチャーの上
ミラーボールみたくまわる
ばかみたいに紙くずが舞う
昨日からあるぼろぞうきんがぬれたまま永遠にかわかないかのようだ
明滅するふるぼけた皮膚
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