やわらかく毛穴がひらき世界が/モリマサ公
皮膚をまとい
吊り広告を張り替える仕事に終止する今日
同じいろをくりかえさない空色がガラス窓にうつろう
くりかえすメッセジ
見つけられぬ分身さがす群衆
メロディアスなホームでバランスをたもつ
出発がながれるスピーカーのリズムで群れをなして改札ぬける
死んでった人のたましい
ネオン
プレミアム
サーガ
さまよい東京をあふれさせて
はんがわきの洗濯物をゆらす
季節が地図をたどり北上し
外見と内面のギャップでそろう流行のように
流れ
我々が共感で体験をつなぎとめリアルとする
ピースサインを掲げゲップする家畜がググル意味が翳る
コーク
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