純白恋夢/愛心
。織物。恋文。
薄っぺらな恋文に、頬を赤く染めながら読みふける姫君は、とても可愛らしかった。
でも僕の足の裏は痛い。ひりひりする痛みが体を襲う。
何故?
そう問い掛ける。
僕は、貴女だけを愛しているのに。
何故?
こんな、薄っぺらな恋文しか書けない奴に。何故?
僕の方を見てくれない。
何故? 何故?! 何故!!
体が熱い。
内臓が破裂する。
ひりひりが体温を奪う。
そのときだった。
僕の小さな頭蓋骨の中で、いきなり『何か』が弾けた。
『捕らえたい』
この愛しい姫君を、僕と共に鳥籠に閉じ込めてしまいたい。
そんな衝動に駆られる。
僕
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