独白2/風見鶏
白」という手法が感覚的に一番馴染んだ事に対しては正直驚きを隠せない。もともと自分は比喩や暗喩という技法を好んでいて、ある事象を還元する言葉に対して異なる事象や流動性を求める事にこそ文学的価値を求めていた。にも関わらず、そういった今まで積み上げてきた手法が全く通じない舞台へと自らの表現の可能性を見いだしてしまったという事は自分にとって未だ開拓されずにいる未知なる自己がいたという事を如実に語りかけてくれている。
そういえば私にとって現代詩というカテゴリは云わば全く未知なる存在で、しばらく「散文」という手法と「独白」という手法の違いがわからずに頭を唸らせていた。辞書で調べてみたところによると、散文
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