親愛なる友へ/玉兎
なさって、
「今な、声がきこえたんじゃが
どう聞いてもなんて言っているのかが、さっぱりわからん。」
私はしばらく考えていましたが思い切って申し上げることにしました。
「それは、下界の人たちが小さな幸せを願って
あなた様にお祈りをしているのではないでしょうか?」と・・・
そういたしました所、あなた様はもう一度「小さな祈り」へ耳をすましておりました。
私も一緒になって声を聞こうといたしましたが、
やっぱりなんて言っているのかわかりませんでした。
私がそんなこんなでおたおたしていましたら、
あなた
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