親愛なる友へ/玉兎
なた様は私にいたずら少年の様な瞳で「にっ」とお笑いになりました。
そして、きょとんとしている私の前であなた様はお祈りをはじめました。
じっと私はそのお姿をみておりましたが、一緒にお祈りをいたしました。
それが終わったとたんすぐに「飲み物を」とおっしゃるので、
私はすぐにお持ちいたしました。
「何をお祈りしたのか、お聞きしたい」と申し上げましたら
あなた様は、私に片目をつぶってにっこりと満足げにお笑いになりました。
私も神様と同じお祈りをしたようで、少し自慢げに笑いました。
今日から神様の仕事は一つ増えました。
雲のすそできっと皆の幸せを祈っている事でしょう・・・
戻る 編 削 Point(1)