太陽/水在らあらあ
 

心なんて ちんちんなんて
なきゃあよかったな

美しい世界を
見てるだけでたくさんだった
美しい世界を
おれは愛して

一番愛した世界は
おまえの中にあって
おまえは女で
おれは男で

魚が跳ねたね
ほんのすこし
水平線を見たね
無限を 見たね

おまえは自由で
おれは血まみれで
おまえは薔薇のように香って
おれは百合のように濡れて

冷やし中華食べよう
そこに夏があるから
こんなに暑いのに
手 つなぐんだね

結局さ
おまえは
おれにとって
なんなのか知らない

それなのに
見なよ
こんなに
おまえを

呼ぶんだ

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