記憶の断片小説・ショートシネマ 「ロイド」/虹村 凌
だけどね。
メールでロイドの家に行こうかな、と思ってる旨を伝えると、
彼女は二つ返事でオーケーを出した。
僕は喜んで、彼女の家に向かった。
彼女の家のインターホンを鳴らすと、口をモゴモゴさせたロイドが出てきた。
どうやらお昼ご飯を食べてた。たらこスパゲッティだったかな?
何か、パスタを食べていたのを覚えてる。
彼女はご飯を食べ終えると、PS2の電源を入れて、三国無双のゲームを開始した。
コントローラーを握りながら、僕の方を見ないで、
「りょーちゃんが来るって言うの、実家から来るのかとか思ったし」
笑いながら言っていた。実家って福島?んな訳ぁ無いだろう。
でも、その頃の
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