ドルイド谷垣の『新釈奴隷道!』 第一回/人間
 
聞いて戴ければ幸いです。
お嫌でしたらスグにでも身を引く所存で御座います。それでは、お元気で」
等と礼儀を弁えた範囲で思いの丈を控え目に綴り、
御主人様にお渡しすれば良いのです。

結果、駄目なら駄目で男らしく、もとい、奴隷らしく潔く身を引くべきです。


最後に。
主人の居ない奴隷が奉仕すべきは、社会であり、世界であります。
そして、遠くに生きる御主人様に想いを馳せながら、自己鍛錬に励めばよいのです。
やや遠回りではありますが、御奉仕の方法はいくらでも有ります。
御主人様が心地良く生活出来るよう、肉体を鍛えて武術を学び、
町をパトロールして地域の治安に貢献するのも良いで
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