ドルイド谷垣の『新釈奴隷道!』 第一回/人間
 
程しかない一目惚れというものは、食卓に添える花のように、
生活に豊かな彩りと芳香を加えてくれるものです。
そして、恋愛に晩熟な男性が独身で30歳も過ぎれば、
尋常ではない寂しさに常軌を逸した凶行に及びたくなる時もありましょう。

しかし。
私は憤怒に燃えています。
かような馬鹿者が居るからして、いつまでも奴隷の社会的地位は向上しないのです。
此奴の行為は、奴隷への侮辱であります。
ましてや、M男を名乗るとは不届き千万です。
(余談ですが、もし加害者が真性のマゾヒズムを持つ”M男”であったなら、
 加害者に「奴隷になる事を拒否された」時点で、既に嗜虐による性的快楽を覚えていた筈
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