低空飛行/我辣波饅頭
 
云うには 
人は一生で一度ワープ出来るってさ


そうだね 出来るかもね
でも私は思い出せないほどの昔に
ワープを使ってしまったのか
それとも期限切れなのか
もうワープなんて出来ないし
背中の羽根も手入れしていないから
羽ばたくほどに羽毛が舞い散る

歳を重ねた所為か
心が錆びた所為か
それとも実際こんなもんなのか

空とぶ翼も 黄金の手足も
一生に一度使えるっていうワープも
僕の記憶の中にはなかったけど
君の瞳の中にまだ映っているなら
穴の開いたボロいカイト背負ってでも
飛んで見せるよ

君が君の可能性という大切な
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