ギグル/ねろ
 
世界を考えていただけ

見つかりもしない鍵穴を探すみたいに
夕焼けを信じて背を向けてみるんだ

それがこわいこと  

華奢な爪先のライオンとキリンを見つけた


この世界は

雑多で大きくて邪魔なものばっかりで
僕は嘯いてその幅を広げている

そうだったよね例えば君ひとり僕を知らなかったら
ゆるく巻きついている日常が爛れていくことだけを知ってたみたいに
ミュールから世界ははみ出して水溜りを作っている


最初で最後の誤まり


ギグル

君を探し続けること
世界で最初に見つけた君を見つけたこと
ゆるくなって日常は続くから

それを唄っても
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