ギグル/ねろ
 

分かられるところが少ないから

何かをとても大事にする時のそういう心をね

ギグル

君なんて僕ひとりも知らなかったんだ
誰も見ないように消えて行くのなら


ねえ

ねえ

ねえ

わかったよ?

色を踏む時の感触

僕と僕はひとりでいるけどほんとうはふたり
だから僕は死なないで雨の中を濡れているだけ

誰かが見つけたいちばん端っこは見なかったふりを続ける

いつも使う言葉を何から忘れたらいいのか分かんない
二人ぼっちの世界はなんとなく砂糖の匂いがした

ギグル

内緒で退化は進んでいる
僕の掌の小ささだ

二人で分け合う世界
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