ある親友/
まどろむ海月
り 語り尽くし
ついに 言葉とは
語る必要がなくなるために
あるのを 知った
何も話さないでいられる
無窮の安心・・・
冬も春も夏も秋も
私たちは
透明な空気そのものとなって
澄みきった季節のなかを
歩き
さまよい
ただよった
その数年間の交友のもたらした
寂静の安らぎこそ
その後の私のすべてを支える
根源となったのでした
? 公孫樹(いちょう)
古寺の屋根を ながめながら
青空に屹立する 金色の樹にもたれ
確実
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