「生命至上」が、普遍の価値なのか?/カスラ
療行為の何千倍も効果的だった、あるいは統計上、より多くの命を救ったのは何と、「日本のスポーツドリンク」だったのだという。
確かに、地球レベルで環境を考え対処るのが遅すぎたのは分かっている。ガイア仮説など持ち出すまえに、それは有限の閉鎖系システムであるのだから、自ずとキャパシティは決まっている。部分、あるいは個を助けた結果、遠からず人類の滅亡の種を蒔くことになってしまうというこの話し、確かに起こり得る矛盾を語っている。
養老氏はアイロニックに、あるいは本気で、「スポーツドリンクをばらまいた国連は、まったく余計な事をした」と、堂々書いている。何と乱暴な、と人道主義者は嫌悪をあらわにし、或は
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