君の街から/はじめ
 
点で君の街へと辿り着く
 君の街は今は凍り付いていて 人々は誰も住んでいない しかし総合商業施設には電車が通るようになり駅ができた だがずっと冬なのでいつも無人だ
 僕はノスタルジアのせいか 死んだ君の街に戻って新札幌駅で一人駅長として働くことにした 少し若過ぎるかもしれないけど
 毎日朝早く午前5時に起きて雪掻きが欠かせない 電車は何処から来て何処へ向かうのかさっぱり分からない 死者しか乗れない電車なのだ 外から見ても様々な生き物達が乗っていて 様々な想いを抱きながら新札幌駅で降りたり通り過ぎたりするのだ
 新札幌駅で降りた者達は僕に切符を切ってもらい(ほとんどの者達は?君の街?に未練
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