心無い人 心無い言葉/相良ゆう
 
す。

話は少し変わりますが、
インターネットの世界に存在する言葉は
この迫力を全く持っていないと思います。
絵文字が生み出されたのは
現実世界との乖離状況を少しでも埋めようと
人間の感情が選択した自然な帰結と
とらえることもできそうです。

そう考えると、心無い言葉とは
インターネットという仮想現実世界が実現し
人と人との間接的な接触交渉が極限まで進められた状況におかれて
改めて認識されるようになった自らの言葉のことではないでしょうか?

だからこそ私は
人が言葉によって傷つけられるのではなく、
人自身が自らの解釈によって自ら傷つくと
言ってみたのです。

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