クローバー/優羽
 
、とか? なんかありきたりだなぁ」
「じゃあさ、来世もまた出会えますように、ってのは?」
「いい! えっとね、景色が綺麗で、小さな川が流れてて……」
「注文多すぎだし!じゃあそんなとこ探して待っといてよ。俺探すし」
「了解、今度はちゃんと待つから。約束、ね……?」
「おう。お前はきっと鳥になってるな、空好きだし」
「だといいな。もちろん二人でいろんなとこ飛び回るんでしょ? 楽しみだな。早く来ないかな、来世」
「まだ線香花火も終わってねぇよ」
 そのつっこみに私はまた笑ってしまった。でも心では笑えてなかった。私には付き合っている人がいた。それは今ここにいる彼ではない。彼はただの幼馴染
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