クローバー/優羽
くてたまらなかった。ここはどれだけいても飽きることはない。優しい風が吹く。草花がサワサワとささやく。私は昔を思い出しながら、ゆっくり待つことにした。
?
「あーあ。なんかもう疲れたなぁ」
私はブランコをこぎながら言った。
「はは、生きることに?」
「うん」
そんなことを空を見ながら話すのはもうお決まりのことだ。今日は星がよく輝いている。私は空を見るのが好きだ。なぜならどこにいても繋がっているような気持ちになれるから。日本のどこにいても、地球のどこにいても空を見上げることはできる。そんなことを考えると、出会ったことのない遠い国の人さえ愛しく思えた。
「なぁ」
「ん?」
「
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