クラウディ/渡邉建志
 
とかそういった異質なものについて考えていた、しかしその異質性(なんだ、あのロシアフォルマリズムのいってたのはなんだっけ?)はやっぱりさっきの刺激性と同じで時代とともに消え去っていくのだと思った、感性なんて。ああ、落ち着け、落ち着け、こんなことを書くつもりじゃなかったんだよクラウディ、本当は、何のために本を読んでいるのか、アインシュタインの「教養とは、学校で習ったことすべてを、忘れた後に残っているところのものである。」について話そうと思っていたんだ、片っ端から読んだ本を忘れていく俺は一体なんなんだ、大江健三郎の子供時代の話を思い出してみる、「「お母さん、図書館の本を全部読みました」と言うと、母親は何
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