クラウディ/渡邉建志
は何も言わず、身仕度を始め、自分を図書館に連れて行き、本を取り出し、何ページ目かを読み、そして「続きは?」と言った。10問のうち3問ぐらいしかできず、すると母親は「あなたはどんな目的で本を読むのか?。それは時間をつぶすためか?。1ページ読んで、すぐ忘れるなら、自分の忘れる能力を訓練するためか?」と言われた。それから、本の読み方が変わりました。本を読むと、カードを取るようになりました。できるだけ記憶するようになりました。」こういう話だ、あるいは村上春樹のエッセイにあった、彼の妻が映画を見た後に必ずその映画からえた教訓(大抵はつまらないものだ)を話すのに最初は辟易したが、映画を「教養的に」見る人たちに
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