青空で出張/水町綜助
 
何本もの線も
命のしっぽも
思惑のいとも
だんだんぷつぷつときれている
「かもしれない」
ほら
青いそら
しろい雲
あたたかい気候に
芽吹いて
もう夏を
待ち伏せしてる
生命ばかり
たまには
スピードを落として
ほらちょっと側道に止めて見てみなさいよ
このわき道のない
あまりにもはやく通り過ぎる道路のそとを
のぞき込んで

なんて声が聞こえようともしかし僕は打球で
ぐいぐいとはしりつづけていくのだが
そのつもりなのだが
どうにも道ががたついていかんよ
どうにも足下がおぼつかんよ
なにこれひだりにそれる

ながれてる
なんだ
これ
おか
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