情景/わら
 




ぼくのあたまの中の時計は 
すこし、
ゆっくりと流れていて、

なぜか、とおくから、
今をながめている




すこし、かなしくなるんだけどね

なんか、
そうなんだ



だから、すこし、さみしがり屋でね


笑いとばした夜でさえ、

ひとり、静かな机の前でさえ、

失っていくことを 
悟っているんだ






諸行無常と 人は言う・・・


このままでは 
いられない


かけがえのないものを
なくしてく



そんなふうに、感じてしまうんだよ


なんでもな
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