追伸/はらだまさる
 
グとか、二人の関係性、周りの景色、季節、温度など、手紙なんかのように書かれた文字なら、その筆の力の入り具合とか、踊り方、書かれた紙の質感とか、そういう「言葉」それ以外の色んな要素を聞き手(読み手)が全身で感じ取ることができるけれど、文学作品としての、小説、散文、批評などの活字、及びここでいう詩というものついては、活字以外のそれらを感じ取ることがほとんど不可能だと断言しても構わないのではないでしょうか。
 少し話が極端になるけど、どんな人にとっても当たり障りのない優しい美しい言葉だけが詩であるのなら、人によっては、詩の世界が「狭くてつまらないもの」になってしまうんじゃないかと思います。たとえ、どん
[次のページ]
戻る   Point(8)