NOISE FLOOR/
本木はじめ
みは大人へ鳥は彼方へ
はじまり
発車ベル鳴った直後のくちづけに二酸化炭素も弾け飛ぶ駅
遠方放囲
かざす手の指の合間をすりぬけてきみの瞳で輝く死海
パルテノン神殿いづれ倒壊す遠きみらいに生まれる蛍
ここはまだ行き止まりではなくて花しばらくみとれていようじんせい
遠き日の近くで破裂するような着物姿のきみと上海
マチュピチュに赤い灰皿持参して煙草を吸って怒られるきみ
再生
爆撃の後の市街地さまよって不発の夢を探す
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