NOISE FLOOR/本木はじめ
 
秒速永遠だらけの夢中



もう時を止めることなどできなくてくるくるまわるコーヒーカップ



黒い白い黒い白いを繰り返し冬がまわし蹴りをしてくる



みんなからはなれてあるく闇野原遠くに見える灯台のひと






拾遺





永遠に停電している街があり無数の枕屋ばかりが並ぶ



生きるとは拾い続けることなのか十億年もかけて生まれて



永遠に出会い続けよアダムイヴ無数のぼくらを媒介として



白線がどこまでもどこまでも引いてありこれみよがしに過ぎるせいしゅん



深淵の中より立ち現れる雲黒き音
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