主役について/蒸発王
法で』アピールする機会だ多いってことだから。お客さんの印象に残りやすいのは、まぁあたりまえ。でもなぁ、台詞っていうのはお客に自分をアピールするための『最も簡単な方法』ってだけで、アピールの手段としてはそれだけじゃないのよな。
最近、稽古つけている役者に多いのが集中力の無さ。
舞台に立っている時にね、素に戻ってしまう。
台詞が終わると、自分の役目終了ーみたいにね、まだ舞台上にいるのに本物の自分に戻ってしまうのね。そんで次ぎの自分の台詞まで『待っている』の。もったいないなぁって思う。せっかくまだ舞台上にいるのに、その世界の空気を役を生きているのに、お客さんに自分の生き様をみせつけるチャンスだって
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