主役について/蒸発王
っていうのに、全部無駄なんだよね。
台詞を言っていないと、目立てないわけじゃないのに。
例えば顔芸とかの表情とか、客にかけるとか、色々あるのにね。
台詞がある、だから目立てる、目だって良い、っていうのは完全に間違えだし、舞台の前に出て行けばお客さんの心つかめるっていうのも間違え。
本当の『自分』でいるときよりも、生き生きとその役の『人生』を舞台上で生きられる役者。
これがお客さんの心つかむ役者だと思う。
それができていれば、どんな役でも印象的になってくる。
さらに、人にはそれぞれ、生きやすい『役』というものは存在する。『主役』という洋服を着て似合う人と似合わない人。楽しめる人
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