しわがれつくせぬものたちと、富めるものの間で起こったこと。/もしゅ
 

くさなぎの目やには相変わらず引き裂けていて
尊ぶ姿勢もなく奥まった眼球に 
串刺しにされたプロキシサーバーはいつものように
ヤマメをにらみつけていて。


いつになったら落ち着くのやら・・・。


「地場が危ういよ」と諭すんだけれども聞いてもらえず
LANケーブルのなかにアサリを突っ込んで
のみこんで 
にやにやと
やまめがのたうちまわるのを見つめているのだから 
たまらない。

串刺しになるプロキシーの奥で
聖なるものは偶然性と嗚咽を一緒にくわえ込んで
身じろぎひとつせず
売春婦たるこころいきにおぼれていく。

「過ぎたるは及ばざるが如しと」ささやき
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