しわがれつくせぬものたちと、富めるものの間で起こったこと。/
もしゅ
やきながら
過剰の合間をほころびながら
くず折れながらほどけてゆく吉原の花びらたち。
そのサービス精神と接客マナーのおくに住み込んだ
しわがれつくせぬめしべたちの裂け目から覗き込む
あの方の御目は
身じろぎひとつせず
飛行機が飛んでくるのを
待ち望んだ。
ムハンマドの僕たちのいかりと血しぶきを
その身一杯に受けて
資本主義の楔であると
仁王立ちになって飛行機を
受け入れるのだった。
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