ニカラグア競争男/カンチェルスキス
 
ンチコートあげたなあ。そのコート頭からかぶって、ツインルームでよく一人で、左様でございますか!ってあいずち打ってたなあ」
「まあ、おかげで、オレの前歯は、津軽海峡冬景色みたいに、ひゅーるりひゅーるりだけどさ、オレにはドラえもんがいるから、心の支えだよ」
 車のエンジンが全開であっても、陸の上をヨットが走っても、おれは駅前で
 NOVAを見ることができる、接近するように、異国文化同士。
 おっさんが夢を見てたのか、おれが夢を見てたのか、よくわからんが、
 おれは相変わらず、おっさんのほぼ後輪に位置して、併走するように
 歩いてた、たまにおっさんが声をかけてくれた、「がんばれ!Qちゃん」
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