「現実の世界」と「物語の世界」/相良ゆう
だったのだと、
表現できるかもしれません。
その意味で、生まれるとは従うことであると、言えるのかも知れません。
わたしたちにはこの法則を破ることは絶対に不可能です。
なにせ凡ての法則を把握することすら、わたしたちには不可能なのですから。
さて、わたしたちは生まれたその瞬間から「現実の世界」との関係交渉に入ります。
現実の世界にはわたしたち以外にも様々なものが用意されていて、
それらと関係交渉することで、自と他の区別を覚えていきます。
自分以外にもこの世界に存在するものがいることを学ぶのです。
しかもそれは自分とは全く他なるものであり、絶対的に異なるものです。
その意味で
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