Kanon/水町綜助
ャツが捲れて
みんな若い背骨が出て
からだが強張りだして
それでもまだ緩めなくて
どんどん絞って
めが開けていられなくなって
涙が出て
それが横に流れていって
落ちて
流れて
飛んで
アスファルトに飛び散って
いく
こわいんだ
怖くて怖くてしょうがない
変わっていくようで
世界が
道路の継ぎ目は一直線になって
木が林が森が緑の宝石が斜めに傾いで千切れ飛んでいって
木漏れ日がつよくてそして連続してめちゃくちゃに「僕」を切り取っていく
黎明はただただ熱くなって
もう真っ赤になるくらい熱くなって
2気筒の振動で
むりやり付けたキャブトンマフラーの破裂
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